泣いたほとけ


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【バックナンバー2013.1.21】

 

この内容をメールで記すのはどうかな?

 

・・と朝から反芻しておりましたが、
誰にでも100パーセント訪れることなので、
書くことにしました。

 
「今日がさいごの一日と思え!」
のイチゴイチエの教えに沿います。

 

そもそも、人が息を引き取ると、
なぜお葬式をするのでしょう?

現在、都市部では10人に2~3人、
地方では、10人に1人が、

「お葬式をしない」統計が発表されました。

つまり、火葬場に直行します。

ご高齢で声を掛ける方も減り、
2日間ホールを借りることがなくなり、
家族、親族葬が都市部では今や主流です。

 

経済困窮者なら事情を察しますけれど、
十分に豊かに暮らしている方でさえ、簡略化は止まらず
亡くなった方に力をかけない時代です。
私たちの先人が儀礼家になり、
式の意義を伝えてこなかった事実もあります。
地方ではまだ、地域性の習いが今後も残っていくでありましょう。

 

ただ、気になりませんか?
「死」とは何でしょうか?

 

医学的には、

 

心臓停止、
呼吸停止
瞳孔散大

の3兆候でご臨終が「点」として告げられます。
しかし、身体はまだ死点を通過しても、線としては生きています。

゛ご遺体は生きている゛ことが、科学者から報告されています。

脳神経学者のW・ペンフィールドは、
「意識を支える不可欠な実体は大脳皮質以外の部分、
おそらくは間脳(脳の上部)に位置している」

 

理化学研究所国際フロンティアシステム長の伊藤正男氏は
「まだよく分かっていない部分もたくさんある」としながらも、
「視床下部が残れば、低レベルだが意識はある」

 

視床下部は、人間の脳のほぼ中心部にあり、
体温調節や、性欲、食欲などの欲求をつくりだし、
人間の精神を、根っこから駆動していく脳ですね。
メールでお伝えするには、少し粗くなりますけれど、
3兆候が生じても、脳幹が生きてホルモンを分泌している場合、
身体意識が残っている可能性が出てきます。

脳科学者大木幸介氏によれば、視床下部は
数日経っても生きているケースがあるのだそうです。

 

■印象的な体験があります。

 

10年程前、横浜の親族の叔父が急に息を引き取り、
父と勤めに参りました。
叔父は経営者で性格的にもワンマンだったため、
家族はなかなか大変な思いをしていました。

 

通夜葬儀を終え、火葬場に発つ前に
お別れの時間があります。
見る、触れることができる最期の時なので、
みなそれぞれに声をかけます。
叔父の妻である叔母は、お棺のなかの叔父に

「○弘さん、ありがとう。ありがとう。ありがとう。」
と蓋が閉められるまで何度も何度も繰り返してしばらく声をかけ続けました。
生前は、じゅうぶんに感謝が伝えられなかったからと。

 

すると、

 

叔父は棺のなかで泣き始めたのです。

 

横になったまま、数日経っていたので、
閉じられた目にはくぼみができていました。
左右の2つのくぼみに涙がたまっていったのです。
その涙はくぼみの池からあふれ、
頬を伝って川のように流れました。
ご遺体が泣きました。

 

 

当時は、今に増して、人体の神秘をよく分かっておらず、
こういうこともあるのだと静かに受け止めていました。

 

 

ただ、感謝にあふれたお別れに、儀礼家として涙をもらってしまったことで
初めての忘れがたい体験として残っていました。

 

残された叔母と、息子さん、娘さんは今、
JR東神奈川駅の徒歩1分の地で、
悲しみを希望に変えて、数年かけてビルを建て、
ハンバーガー屋さんを昨年始めました♪

 

https://www.facebook.com/foodpunkers

 

昨年、多くのご縁の方々が行ってくださり、
とても嬉しかったですし、今年もお近くにいらっしゃる際にはぜひ!!
タテ長ハンバーガー!

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曹洞宗一等教師。宗教学修士。国際メンターシップ協会認定メンター。人生という旅を禅の力でたなおろし、根こそぎ生き直す「つきぬけ禅」を普及しています。禅数秘学の師としても、博多、大阪、東京、仙台、名古屋を巡業中!

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