「いつまで抱いてんだよ!」
- 2014年01月29日 |
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【バックナンバー2013.02.23】
ある地のある日、
師と弟子が歩いていました。
前日、大雨が降ったらしく
いつも渡る橋が決壊し、若い女性がひとり渡れずに困っていました。
その女性は美顔にしてとてもセクシー。
テレビでみる壇蜜さんではありませんか!
弟子はドキリとしました。
弟子は、どうすれば向こう岸に壇蜜さんを渡せるかと考えていました。
しかし、決まりでは女性に触れることは許されていません。
その時師は、ゆったりと荷物を弟子に預け、
壇蜜さんを抱きかかえ、川を歩いて渡りはじめました。
あわてて弟子は師のあとをバシャバシャと川に入ってついていきます。
3人は無事に川を渡り終え、
師は壇蜜さんをあとにします。
弟子はドキドキです!
「あ~メアド交換(赤外線orふるふる!?)しとくんだった!」
…じゃなくて(笑)
内語:(師は決まりを守らなかったのでは?
これは皆に報告すべきではないのか?)
おそるおそる師にきいてみます。
「女性に触れてはいけない決まりに触れたのではないでしょうか?」
師は答えました。
「おまえは、いつまで抱いてんだよっ!」
……………………………………………………
↑もちろんフィクションです☆
今日紹介したのは、決まり観念にこだわる煩悩。
戒禁取見(かいごんしゅけん)
登場した弟子は決まり観念にこだわるシンボル。
名付けてこころにいはるマストちゃん、ネバベキちゃん。
からだは今ながら、あたまはグルグル〜。
師匠がサラリと次の目の前に集中するのに
弟子の頭は過去に停止したまま。
頭は整理しようとするからね。
師匠が困っている女性に手を差し伸べたまでで止めておけば、
こんなに葛藤は起こりません。
でも、世間体や、通念、決まりを優先しようとする感覚は
少なからず、私たちにも残っているのではないでしょうか?
ただ、今できる最高の選択に集中することを
師匠は身を呈して教えたように思います。
もし事実を仮に伝えたとして、
その時間はどれだけ要らない時間でしょう?