花の教え
- 2014年01月30日 |
- バックナンバー |
【バックナンバー2013.03.02】
「花の教え」と呼ばれるブッダの教え。
母マーヤが出産で実家に帰る途中、
お花畑で生まれたブッダは、
花のたとえをよく口にしました。
「妙法蓮華経」として後年まとめられ、
その教えの随は、蓮の花が象徴しています。
凛と涼やかに、笑顔のように咲きほころぶ蓮花も
根っこをみると、茎も葉も泥が本体ですよね。
泥のなかはどうなっているかよく見えません。
カオスのようにいろんなものが入っているようにも。
それは私たちの心のなかが、
欲や感情や思考が混ざっているようにも見えます。
清も濁も静かに合わせ呑んでくれている泥の中から、
それでも芯からスッと立ち上がっていく人の気高さは、
生きる喜びをたたえてくれているようです。
微妙香潔 みみょうこうけつ
あなたには
あなたの色の花を咲かせていきましょう。
咲いている時ばかりが花でなく、
1年の、ほんのひとときの午前にだけ咲く蓮も
ほとんどの時は、じっと待っているかのようです。
ずっと咲き続けることにがんばらなくていい。
咲く時には、大輪を咲かせることにがんばったらいい。
ブッダが継承者を決める日にも花が用いられました。
このお話は、次回に記しますね。