この二人から禅は始まった


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【バックナンバー2013.03.06】

 

前号でお伝えした「花の教え」より

 

 微妙香潔 (みみょうこうけつ)を生きるとは?

微・・かすかな違いに気づき

妙・・キメ細やかに接し

香・・近くには近くの、遠くには遠くの香りを味わい

潔・・いさぎよくさっぱりと佇まいを調えていく
花の教えの最初の実践者

マスターブッダがある日、

後継者を指名する場に足を運び、
いつものように弟子たちの前にすわります。

 

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  (※画像は一葉観音です)

 

弟子たちはソワソワしています。
「いったい誰になるんだろう?
もしかして、あの人かな? 自分かも?」

 

ブッダは黙ってすわったままです。

 

弟子たちはさらにザワザワザワザワ。。。

 

「いつもは、すぐに話を始めるのに、
今日の師はいったいどうしたんだろう」

 

その時、ブッダは黙って一輪の花を手に取り、
ひねってにっこり微笑みました。

 

多くの弟子は、師の行為の意味をうけとりきれません。
その中で、ブッダから離れた遠い席にいながら、ひとりだけ、
満面の微笑みでブッダに返した方がいました。

 

ことばなくして、
真が通じたことを認めたブッダは、
ただちに彼を後継者に指名し奥義を授けました。

 

「真理にことばがないことを理解していること。
 目の前の現実に、己のこころの眼で摂理をみてとっていくもの。
 このこころをおさめ、ただちに行為に表した迦葉(かしょう)に託す」
 とだけ言い、ブッダはサラリとその場を去ります。
 その言葉の余韻に、弟子たちはしばらく感化されるブッダの教育。
師のかすかな違いとキメ細やかさに気づき、
遠くであっても見極め、ただちにサッパリと微笑んで返す第2祖迦葉は、
やがて500人の大教団を率いて花の教えを整理しまとめ、
師のなきあと教えをきちんと調えることに尽くしました。

 
永平寺でも毎朝、このお二人に連なる57人のマスターの名を暗唱し、読みたたえています。

この二人から、禅が始まったのです。

 

花の教えが光の伝統として歩み始める歴史的瞬間

 

拈華微笑(ねんげみしょう) 華をひねってかすかにほほえむ。

以心伝心していくこころ美人道が、
茶華道にやがて大きく発展していきます。

 

今風に言うなら、
究極のコミュニケーションの姿

 

あなたにも、肝心な時に、言葉なくして
相通じ合えるかた、どなたでしょうね^^

 

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曹洞宗一等教師。宗教学修士。国際メンターシップ協会認定メンター。人生という旅を禅の力でたなおろし、根こそぎ生き直す「つきぬけ禅」を普及しています。禅数秘学の師としても、博多、大阪、東京、仙台、名古屋を巡業中!

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