維摩と文殊
- 2016年02月16日 |
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ブッダ11人目の弟子とも言われ
聖徳太子が挙げた三大仏書にも数えられる存在
維摩居士(ゆいまこじ)
ブッダの教えに帰依しながらも
出家者としての生き方を選ばず
一般社会でブッダの教えを具現し、
大いなる財を築いた
・・・とされる大富豪です。
教えを精確に、後世に引き継ぐことも大切。
かといって専門家だけの世界に教えを留めることなく
どうやって社会を悟らせるか?
と真剣に考えたゆえに
アイデアの湧き出るのがとまらなくなり
人々から愛された人物です。
社会に教えを溶かし、人の幸福の薬となって初めて
個人のサイズを超えた真の悟り(大悟)が訪れることを
身をもって生き方で示した生きざまにコアなファンもいます
かくいう私もそのひとり
学生時代に、彼の考え方に感化されてからというもの
禅門の世界から、はみ出し始めたのは事実です 笑
ある日、年老いた維摩のもとに
病気見舞いにいくようにブッダが十大弟子に
伝えると
なんと
誰も行こうとしませんでした;;
かつて、出家者の10人は
維摩居士にコテンパンに論破されたからです
とくに、笑っちゃうぐらいに
屈辱を受けてしまうのが
『般若心経』に2度も登場する
十大弟子のなかで
最も知的に聡明な “舎利子” (しゃりし:シャーリプトラ)
誰もいかないわけにはいかないと
今度は観音や地蔵といった菩薩のお歴々が見舞いにいきますが
病床の維摩の話術に翻弄されます…..
そして最後に、
「では私が」
と名乗りをあげたのが
坐禅のスーパーリーダー
文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
維摩と文殊
ふたりの間合いは
息をのみます。
さてさてどんな結末になるでしょう?
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