母なる本山
- 2016年02月26日 |
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われらがSOTO-ZEN-INTERNATIONAL 日本の本山は
わたくし修行時代を過ごした福井県永平寺 と
「本山」としてはほとんど知られていないのが
横浜市鶴見区にある総持寺
今日、近くまで行ったので寄ってみました。
永平寺が教えを精確に人から人へと伝えるのに懸命な禅道場
SOTO-ZENの教えの髄を担う「父」だとすると
総持寺は、禅を山から出して葬儀や法事も採り入れ
人々に禅の存在を近づけ、のちの曹洞宗になる寺の数を飛躍的に増やした「母」
だから、両方とも同格に本山なんです。
自らのうちに住む
厳俊な永平寺気質と
優しく歩みよる総持寺気質
両方のバランスを実はけっこう気にしてます 笑
仏陀をまつる 大雄宝殿
女流歌人 与謝野章子が
清められた床のあまりの美しさを詠んだ句
「胸なりて我踏みがたし氷よりすめる大雄宝殿の床」
故郷長野県出身の総持寺住職が
つくった大祖堂(震災時の祈りでティク・ナット・ハンはここに来るハズだった)
なかに入ると日本一の広さを誇る
千畳敷のお堂
24歳の5月の今頃、
このお堂の中心で導師を勤めさせていただいた想い出深き場所
ちょっと心が疲れていたので
しばらくここにたたずみ、心を洗っておりました。
何度もとおっているのに
今日響いた場所はここ
見どころのひとつ
“百間廊下” (ひゃっけんろうか)
汚れていようがいまいが
手足のない廊下にとっては
ただ待つのみ
365日毎朝拭き清められると
もはや単なる
廊下でなくなってるね?
チリがたまってから拭いても
廊下に戻る域はこえず(鈍感力に万歳ダ)
拭いたり掃いたりして
心のなかがよく見えるようになると
いま以上につきぬけてる!
自身と仲良く
愉快だわ
問いへの答えは
考えることなく
しっくりきやすい
欲ある限り、迷うのはあたり前でも
迷うのが億劫になると
必要だけを繰り返す(ココロECO)
掃除は内観行だね^ ^